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速報:千葉県公立入試の改革

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更新日 2024/12/20 作成日 2024/12/20

今回は千葉県公立入試の改革についての記事です。

千葉県教育委員会(以下 県教委)では、公立入試について協議会を設置し、改善を図っています。2024年12月18日付けで改善内容の報道発表がありましたので内容をご紹介し、それらを踏まえた対策や注意点を解説したいと思います。


千葉県教委からの発表内容

2024年12月18日付けで発表があった内容は2点です。なお令和8年度入学者選抜の対象者は現中2生、令和9年の入学者選抜の対象者は現中1です。

1 調査書の記載項目の精選(令和8年度入学者選抜から)

配慮の必要な生徒の心理的負担等とならないよう、調査書の記載項目を精選します。削除する項目は、以下の4つとなります。

・総合的な学習の時間の記録

・出欠の記録

・行動の記録(第3学年)

・総合所見

なお、令和7年度入学者選抜においても、不登校経験を有する生徒について、在籍する学校における出席の状況のみをもって不利益な取扱いをしないこととしています。また、欠席が多い理由について説明するために、自己申告書を提出することができます。自己申告書が提出されたことによって不利益な取扱いをすることはありません。

2 学力検査「国語」における「放送による聞き取り検査」の見直し(令和9年度入学者選抜から)

本県の令和6年度入学者選抜では、「話すこと・聞くこと」の領域に関して、「放送による聞き取り検査」のみで出題していました。

「放送による聞き取り検査」に代わり、話し合いの場面等を設定した文章による出題とすることで、「話すこと・聞くこと」の領域に関する資質・能力を複数の問題から、見取ることができるようにします。

千葉県教育委員会サイトより引用(https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2024/koukou/r8kaizenten.html)


調査書から「出欠の記録」が削除される

不登校経験を有する生徒への配慮ということで、このような改善が図られました。不登校の生徒保護者や、多くの不登校生を抱える中学校からの要望が強くあったとのことです。

現中3生対象の令和7年度入学者選抜でも、出席の状況のみで不利益な取り扱いをしないとなっています。松戸市をはじめ船橋市、市川市、浦安市、習志野市、八千代市を含む第2学区には普通科の高校が31校あります。このうち27校(87%)の高校で出欠について審議対象項目を設けています。県教委では一般に「3年間で30日以上」を「欠席が多い」としており、それらに準じて各高校で選抜・評価方法を設けています。ただし審議対象=不合格ということではありません。したがって、現中3の入試においては欠席が多い生徒は審議対象にはなるが、それだけで不合格になるといったことにはならないということです。

現中2生対象の令和8年度入学者選抜では、公立高校側が出欠の記録を確認できなくなりますので、現状見られるような「3か年通算で欠席が30日以上ある場合は、審議の対象とする。」といった選抜・評価方法の記載はなくなると思われます。

気を付けなければならないのは、「学校を休んでも、入試では問題ない」と安直に考えないということです。確かに選抜・評価方法からこれらの記載はなくなります。特別な事情があれば別ですが、「休んでもいい」という制度変更ではありません。事情がない限りは、生活習慣を保ち、規則正しく生活を送り学習に励むことが望ましいという考えは大切です。

また、私立高校入試は別です。高校ごとに独自の選抜・評価方法を設けています。前述の通り、公立高校でも多くの学校が出欠についての審議対象項目を設けているのと同様に、私立高校の推薦入試においても出欠を重視する傾向にあります。公立入試と違い審議対象などではなく、推薦基準に満たない(=推薦をもらえない)とされるケースもあります

さらに、私立高校入試における出欠関連はここ数年で厳しくみられる傾向にあります。ある私立高校から聞いた話では、高校側も欠席関連で頭を悩ませており、ここは重視していくという校長判断があったとのことでした。

厳しくなるとは具体的に言うと、出願資格が「3年間の欠席日数が30日以内の者」となっていたのが、「1年次・2年次・3年次での欠席日数がそれぞれ10日以内の者」に変更になったような例が多く見られます。中1で11日間休んで、以降2年間は無欠席であったとしても、以前であれば問題なかったのが、変更後では出願資格を失うことになります。

これらを踏まえ、あくまで不登校経験がある生徒への配慮措置であり、高校入試において出欠を重視しなくなるわけではないという認識を持つべきです。


国語の聞き取り検査がなくなる

実は以前から、国語の聞き取り検査の廃止ついては議論が重ねられてきました。塾としても国語は公立対策の指導上最も大変な教科です。英語の試験時間が60分に拡大された今、試験時間が足りない教科の筆頭が国語です。

聞き取り検査では放送時間と解答時間を合わせると10分間程度になります。残りの40分間で漢字/説明文・論説文/物語・小説/古文/200字作文を解かなければなりません。現在出されている情報では単純に問題数が減るわけではなく、「話すこと・聞くこと」の領域に関する出題を別の形式で問うことになるとのことです。別の大問に変わるか、大問数を減らして、既存の大問内にそういった要素を含めていくのかは不明です。しかしながら、放送を聞く時間数を受験生の努力によって縮めることができない現状からすれば、受験生の負担減につながると解釈してよいでしょう。

令和8年度入試対象者の現中1からすると嬉しいばかりではないでしょう。過去問がないという問題に直面します。ただし、このような大きな入試内容の改革の発表時期は通例として中2時点の5月です。今回はそれより早い時期の発表であるため、中2の5月時点つまり2025年5月には代替のサンプル問題が提示される可能性もあります。新しい情報が出ましたら、お伝えします。なお、サンプル問題の提示があれば、Vもぎなどの会場模試会社も模試に反映してくれる可能性が高いですし、塾でも相応の対策授業を行うことができます。




いかがでしたでしょうか。

正しい理解(情報取得)確実な準備(対策)が必要だとお分かりいただけたと思います。

東大ゼミナールでは情報の発信だけでなく、塾生にこれらを踏まえた最適な指導をしていきます。

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