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「どうなる?千葉県公立入試」マークシート導入について

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更新日 2023/09/09 作成日 2023/09/09

「どうなる?千葉県公立入試」マークシート導入について

東大ゼミナールで高校入試情報について情報収集や資料作成をしている新松戸校塾長の小澤です。

今回は「どうなる?千葉県公立入試」マークシート導入についてをテーマに解説します。

受験生やその保護者としては気になる点かと思いますので、現時点で分かっていることをお伝えします。

1.入試制度変更について

千葉県の公立入試内容が変更になる場合、受験生への告知は次のような流れを取ることが多いです。

・公立入試の回数変更といった大きな制度変更や、国語の聞き取り検査導入といった大きな出題方針の変更について

 →中2の5月頃に発表

・各高校で定める情報(定員、学校設定検査内容、K値、各検査配点など)

 →中3の7月から10月にかけて各校から発表

・細かい出題の変化(配点や大問構成の変更)

 →事前発表なし


このように、受験生に影響を与えるもののうち、教育現場でも対応が必要なものは中2のうちに発表があります。受験校選択に必要な各校の情報は、どうしても中3になってからの発表になります。それに対して、若干の出題傾向変化は受験生にとっては驚いてしまうようなことであっても、事前発表は特にありません。

詳しくは後述しますが、今回の変更点は「マークシート導入*」「記述式問題のデジタル採点導入」です。後者は受験生にとって試験中に影響があるものではありませんが、前者は影響があります。本来であれば、前年度のうちに発表されるような変更だと思っていいでしょう。 *すべての問題がマークシート形式になるわけではありません


2.導入の背景

「マークシート」「記述式問題のデジタル採点」が導入されることになった背景には、2023年度入試(現高1が受験)での県内98校で計933件の採点ミス等が発覚したことがあります。県立小金高校に対して受験者が情報開示請求をしたことで採点ミスの問題が発覚しました。県教委や市教委の指導で一斉点検した結果、多くの採点ミスが明らかになりました。なかでも合格基準に達していた受験生のうち6名が不合格になっていたケースが5校で起こってしまっていたのです。

これらを改善すべく、県教委は有識者らによる検討会議を重ね、「マークシート」と「記述式問題のデジタル採点」が導入されることになりました。受験生にとっては戸惑うことになるかもしれませんが、あくまで「受験生のための改善」が前提にあるということは知っておきましょう。


3.「マークシート導入」と「記述問題のデジタル採点」の詳細

受験生や保護者でも、すでに「マークシート導入」ということを耳にしている方がほとんどでしょう。こちらについて、まずは正しい知識を持っておきましょう。

・実施教科、出題方針は変わらない

県教委では毎年出題方針を発表しています。どのような力が必要かということが教科や分野ごとに示されているのです。こちらの変更はありませんし、試験時間(英語は60分でそれ以外は50分)や配点(全教科100点満点)なども変わりません。

・すべての問題がマークシート形式になるわけではない

記述式とマークシート式の併用型です。記述式は国語の記述や作文、数学の証明、英語の英作文のような文章や数式で長々と回答する問題だけを指しません。県教委では「短答を含む記述式」としていますので、単語や語句をマークではなく解答用紙に記入させる問題もあるということです。

(例)宮城県の県庁所在地を漢字で書きなさい。→「仙台」と解答用紙に記入

ただし、現時点で記述式問題の配点とマークシート式問題の配点割合は発表されていません。これらは事前発表はないものと考えて準備しておくのがいいでしょう。

・記述式問題のデジタル採点導入にあたり受験生が気を付けるべきことはわずか

前述の通り、記述式問題のデジタル採点は試験後の採点システムの変更ですので、受験生として目に見える変化はありません。気を付けるべきこととしては、「丁寧な字を書く」「解答欄からはみ出さないように書く」ことくらいでしょうか。丁寧な字はもちろん採点者が読み取れるかが重要になりますので当然です。デジタル採点となると、解答欄(枠)からはみ出たものは採点対象外となる場合がありますので注意が必要です。ただし、どちらもデジタル採点でなくても気を付けるべき内容ですので、特に真新しいものはありません。日ごろ先生から「丁寧な解答を」と指導されている方は、過去問や会場模試などで意識をしてみてください。

・その他にも改善策は発表されているが…

県教委では「マークシート導入」「記述式問題のデジタル採点導入」以外にも改善策を提示しています。デジタル採点は複数の採点者がそれぞれ採点し結果を突き合わせる、合否のボーダーライン付近の答案は再点検する、採点・点検はすべての学校で同一の方法で行うなどが示されています。ただし、これらは受験生本人やその保護者が知っておかなければならないということはないでしょう。


4.マークシート導入はいつから?問題レベルは簡単になるの?

6月14日に県教委が設置した検討会議の報告が発表され、「早ければ来年度入試つまり2024年度入試(現中3)から導入か」と報道がありました。

その後、7月19日付けで県教委のWebサイトに「令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策について」という記事が掲載され、2024年度入試(現中3)からの導入決定が確実になりました。

マークシート導入はされますが、あくまで記述式との併用型ですので、記号選択問題があまりに多くなることは考えにくいでしょう。解答用紙への記入方式変更だけが理由での難易度の変化は起きづらいと考えてよいと思います。

ただし、千葉県公立入試は難化傾向にあり、平均点も年度により大幅に上下することがあります。解答方式に関わらず、確かな準備が必要なのは言うまでもありません。



5.マークシート導入に向けた準備とは

①県教委のWebサイトを見てみよう

すでに県教委のWebサイトには「マークシート式及び記述式問題による学力検査の実施について」というタイトルのリーフレットが参照できます。

「マークシート式及び記述式問題による学力検査の実施について」リーフレットを見る

参照先:千葉県教育委員会 公式Webサイト

また、同サイトでは、注意事項も掲載されています。


■マークシート式及び記述式問題の解答用紙の注意事項■

・マークシート式の解答は、マーク欄をHB又はBの濃さの黒鉛筆(シャープペンシルでも可)で塗りつぶします。なお、解答用紙は裏面を使用することもあります。

・解答を書き直す場合は、消しゴムを使ってきれいに消してください。消し忘れや、消し方が不十分な場合及び消しくずが残っている場合は、読み取りエラーが起こることがあります。

・解答用紙を折り曲げることや、汚すことがないようにしてください。

・所定の記入欄以外の余白には、何も記入しないでください。

・解答欄をはみ出さないように記述してください。記述式解答は、解答欄をパソコンの画面に表示して採点します。

引用元:千葉県教育委員会 公式Webサイト https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2023/koukou/0828marktesuto.html


②マークシート形式の私立高校過去問を解いてみよう

今年度に入ってから大幅な変更に踏み切ることができたのは「すでに一部私立高校の入試ではマークシート方式が採用されており、受験生がそこまで戸惑うことはない」という判断があったからです。

したがって、私立高校過去問を解くことで、マークシート形式に慣れることができます。

方式変更に伴う受験生の最大の悩みは、新方式の過去問がないということです。

現中2生であれば、今年の中3生が受験した際の過去問がありますので、だいぶイメージはつくでしょう。現中3生は公立の過去問がない分、解答の記入に慣れるのは私立高校過去問で別途の訓練がお勧めです。


③会場模試の動向に注目しよう

千葉県公立入試に特化した会場模試は複数存在します。

おそらくは県教委の発表をもとにして、マークシート形式の模試の導入に向けた準備に着手しているはずです。直近の9月や10月は従来方式の模試となるでしょうが、12月や1月などの時期が遅い模試では、マークシート形式の模試がリリースされるかもしれません。

これらのWebサイトを参照、または塾からの発信を参考にして、場合によっては受験回数の増回を検討するといいでしょう。マークシート形式の会場模試があれば、一度はやっておいたほうが受験生としては大きな安心材料になります。


6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

正しい理解(情報取得)確実な準備(対策)が必要だとお分かりいただけたと思います。

東大ゼミナールでは情報の発信だけでなく、塾生にこれらを踏まえた最適な指導をしていきます。

ご安心ください。


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