合格体験記

2022年度

現状に満足してはいけない

進学校

都立国立

■出身校舎

プリンス進学院八王子楢原校

■出身校舎

プリンス進学院八王子楢原校

  • 志望校を決めた経緯を
    教えてください

    私が志望校を国立高校に決めたのは4月の入塾と同時だった。高校について詳しいことは全く知らなかったが、受験するなら一番の高校がよいと思った。この地域で最も学力が高いのは国立高校と知り、漠然と目標とするようになった。秋になり学校説明会に参加したときに、国立高校が明確な志望校になった。先輩への質問する機会があったが、先輩たちの的確なアドバイスや論理的思考能力の高さ、自信に満ち溢れた姿を見て、自分もこういう人間になりたいと思った。

  • 合格までの道のりを
    教えてください

    4月に入塾した頃は、学校の成績もトップクラスだったので「自分はできる」と勘違いしていた。多くの学校の生徒が集まる塾では、自分よりも頭の良い人がたくさんいた。夏期講習会では、英文法や、自校作成問題に対応できる力がないことに気付かされた。英語担当の先生には毎日指導を受けた。前日に習ったことが数日するとできなくなってしまっていた。先生は、「教えたことを次の日完璧にしてきなさい」とアドバイスをくれた。しかしそう簡単には実現できず、思考方法を記録するノートを取ったり、課題以外で長文を読んで品詞を理解したりした。秋になるとその成果が実り、英語を大きな得点源にすることができるようになった。

    12月からは、推薦入試に向けて小論文対策を始めた。何をすればいいかわからなかった自分に、先生は4つの課題文をくれた。最初に提出したときは、「全てがなっていない」と厳しい言葉をかけられた。同じテーマでやり直すように言われ三周した。そこでようやく小論文の書き方の基礎基本が身に付いた。それから国立高校の小論文の過去問を解き、添削してもらった。完璧とは言えないが、ここでも多くのコツを掴むことができた。面接練習も何度も繰り返し、本番では緊張せずに挑むことができた。当日の小論文は、内容に少し戸惑ったが、一心不乱に手を動かしているうちに解くことができた。あくまで一般入試での合格を目指していたが、全力が出し切れたので少し合格を期待していた。1週間後、合格者の一覧には私の受験番号があった。全てが報われ、認められた気がした。

  • 高校入試で学んだことを
    教えてください

    高校入試を通して学んだ事は、上には上がいると言うことだ。はじめ私は、天才は一定数いて、私たちには関係のない存在だと思っていた。しかし地域一位を目指して取り組むうちに、今までかなわないと思っていた人たちにも肩を並べ、教科によっては勝つこともできるようになった。それでもなお、はるかに勉強ができる人はいたし、模試でも格の違いを見せつけられた。現状に満足していては、次の世界の天才や次の次元を体験することは不可能だということを学んだ。

  • 支えてくれた人や後輩への
    メッセージをお願いします

    受験を支えてくれたのは他でもない親であり、先生であり、友人たちであった。形式的ではあるが受験生だと多くの人は頑張れと声を掛けてくれた。そのたびに嬉しくなったしやる気にもなった。声を掛けてくれた人たちには感謝の気持ちしかない。またこれから受験を控えている人たちには、自分の力を決めつけないで、ひたむきに勉強してもらいたいと思う。私もはじめ国立高校はE判定だった。しかし投げ出さずに挑戦し続ければ、気づいたときには今まで想像もできなかったところに行ける。これは間違いない。多くの人が言い続け、身をもって証明したことだ。道中では、先は具体的ではなく、漠然としている。学力が上がっているかもわからない。だが、今までわからなかった問題ができるようになったとき、出題の意図がつかめるようになったとき、必ず成長が起きている。高一の春、自分が想像もしなかったところに自分は立っているはずだ。最後にこの1年の全てに感謝をしていることを書いておく。