合格体験記
2023年度
自分のことを客観的に見られる人に
進学校
東京工業高専(機械工学)
合格校
桜美林(進学)
■出身校舎
プリンス進学院上溝校
合格校
桜美林(進学)
■出身校舎
プリンス進学院上溝校
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志望校を決めた経緯を
教えてください私は塾長に勧められ、東京高専について知りました。元々理科が好きな教科で、同時に得意な教科でもあり、理数系科目を重視している高専に対して興味が湧き、インターネットでの情報収集や文化祭、オープンキャンパスを通して知識を深めました。その中で実践的な実験を行っていることを見学させてもらい、自分もここで学習や研究をしてみたいという思いが強まり、いつしか志望校の一つとしてではなく、「絶対に行きたい志望校」として見るようになりました。
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合格までの道のりを
教えてくださいまず一般入試の前にある推薦入試に合格するため、以前から取り組んでいた中学校での学習により力を入れるようにしました。さらに東京高専では英検等の検定結果を推薦入試の内申点に加算するという制度があったので、学校の勉強に並行して英検準2級、漢検準2級にも挑戦しました。英検は加算があるので、特に力を入れて勉強しました。その結果、英検と漢検、それぞれ準2級の取得に成功しました。
このまま推薦入試合格までいけるのではないかと思ったのも束の間、なんと肝心の中学校での2学期の内申点が、推薦出願可能のボーダーラインギリギリの36点だったのです。英検での加点があるとはいえ、これでは推薦入試に絞ってしまうのは危険だと考え、推薦入試の面接を終えてからすぐに一般入試の対策に全てを注ぎました。推薦入試当日の1月15日から学力試験当日の2月12日にかけて、徹底的に高専の過去問に取り組みました。過去問は最新の年を含めた6年分を4周、そして、それより以前の年を集めた過去問5年分を3周しました。
新しいほうの過去問6年分から解いていったのですが、初めのうちは全くと言っていいほど合格に必要な点数に届いていませんでした。正直かなり焦りました。ただでさえ公立受験と同時進行で時間がないのに、そんな時期に点数が確保できていないのですから。そう思うようになってから私は、過去問に限らず、解いていく全ての問題から、そこに含まれている全ての知識や技術を自分の中で消化、吸収することを意識し、問題に取り組むようになりました。すると、数学や理科はもちろん、今まで苦手意識のあった国語や英語の点数がかなり上がりました。そして、残りの5年分を解き始めた頃には、ほぼ七割程度の過去問で、合格に必要をされる合計点数を上回れるようになっていました。 -
高校入試で学んだことを
教えてください私が今回受験を通して学んだことは、大きく分けて二つあります。 一つは「最後まであきらめないこと」です。試験会場に向かい、試験の問題用紙を開くその一分一秒まで無駄にはしないという精神を持つということです。先生が授業中に発する言葉や、自分より頭の良い友達に勉強を教えてもらっているとき、その子がどんなやり方で、どんな手の動かし方で問題を解いているかなど、自分がそこから得られる全てを吸収してやろうとする姿勢なども「最後まであきらめないこと」につながっています。 二つ目はどんな問題でも「弱点」を捉えてみることです。高専の過去問を解いていくうちに、数学は問1に少し力を入れるだけで大きく点数が伸びるということに気付きました。このように各教科の難易度から、4教科への力の入れ方を考えることができたからこそ、合格できたと思います。また、自分は何ができないかを知ることで、自分の限界をもっと伸ばすことができたと思います。
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支えてくれた人や後輩への
メッセージをお願いしますこれから受験勉強を始める皆さんへ。人は追い込まれたときに一番真価を発揮すると私は思っています。私が皆さんに送りたいメッセージは、自分で自分のことを客観的に見られる人になってほしい、ということです。受験勉強をして入試までの日数が少なくなっていくと、だんだんと周りが見えなくなることは、受験生にとってよくあることだと思います。しかし、そんなときこそ自分自身について改めて見直すことが大切になってくると思います。受験のための勉強だけでなく、自分の人生の大切な一部となり、自分が成長できる機会となる勉強を、私は皆さんにしてほしいです。