千葉県の公立高校入試は、他県とは異なる制度を持っています。令和8年度入学者選抜では、2月中旬に2日間にわたって実施され、学力検査だけでなく学校設定検査も含まれる総合的な選抜方法が採用されています。中学1年生からの内申点が合否に影響するため、早期からの対策が重要です。

本記事では、千葉県公立高校入試の日程、内容、合格に必要な要素について詳しく解説し、効果的な対策方法をご紹介します。

 

千葉県公立高校の入試日程とは

千葉県の公立高校入試は、毎年2月中旬に2日間連続で実施されます。令和8年度入学者選抜の学力検査は、令和8年2月17日（火）と18日（水）に行われます。

 

令和8年度入学者選抜の詳細日程

願書提出期間： 2月3日（火）・2月4日（水）・2月5日（木） 

志願変更期間： 2月10日（火）・2月12日（木） 

入学者選抜日程： 2月17日（火）・2月18日（水）

1日目は国語・数学・英語の学力検査が実施され、2日目には理科・社会の学力検査と学校設定検査（面接、作文など）が行われます。

また、病気などで受験できなかった場合の追検査が2月26日（木）に設定されており、合格発表は3月3日（火）となっています。

 

千葉県公立高校入試の内容とは

千葉県公立高校入試は、学力検査と学校設定検査の2つの要素から構成されており、各高校の特色に応じた選抜が行われています。

学力検査

学力検査は国語・数学・理科・社会・英語の5教科で実施されます。試験時間は英語のみ60分、その他の4教科は各50分となっています。千葉県の特徴として、国語と英語の両方でリスニングテストが実施される点が挙げられます。

国語の聞き取り検査は他県では珍しく、千葉県独自の特色となっています。ただし、こちらは令和8年度までとなっており、令和9年度以降の入試では試験内容が見直されることが発表されています。また、英語のリスニングテストは配点が高く設定されているため、日頃からリスニング対策を行うことが合格への重要なポイントとなります。各教科の配点は100点満点で、5教科合計500点満点となっています。

また、理数科や国際教養科などでは傾斜配点を採用している場合もあります。

出題傾向として、基礎的な知識を問う問題から応用力を試す問題まで幅広く出題され、特に記述式問題の割合が高いことが特徴です。

 

学校設定検査

学校設定検査は各高校が独自に定めた検査で、志望する高校の特色や方針に応じて内容が決まります。主な内容は面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・その他に分類されます。

多くの高校で実施されている面接では志望理由や将来の目標、中学校での活動について質問されることが一般的です。また、集団討論では協調性やコミュニケーション能力が評価され、自己表現では個性や特技をアピールする機会が設けられます。

具体的な検査内容は千葉県のホームページで各高校別に確認することができるため、志望校が決まったら早めに内容を把握し、対策を立てることが重要です。

 

千葉県公立高校入試の合否に関わる要素とは？

千葉県公立高校入試では、学力検査・学校設定検査の得点、調査書の得点という3つの要素が合否判定に使用されます。これらの配点比率は各高校によって異なり、学校の特色や求める生徒像に応じて設定されています。

 

調査書の得点の計算方法とは

調査書の得点は以下の方法で計算されます。

1．中学1年生から3年生までの9教科の評定を合計し、素点を算出する。

2．各高校が定める数値K（0.5〜2の範囲）を素点にかける。

※K値は各高校毎に千葉県のホームページで公表されており、学力重視の高校では低く、内申重視の高校では高く設定される傾向があります。

3．調査書に記載された特別活動や部活動、資格取得などの実績に応じて、最大50点まで加点する。この加点要素には、生徒会活動、部活動での実績、ボランティア活動、各種検定の取得状況などが含まれる。

以上を行うことで調査書の得点を算出しています。

 

千葉県公立高校入試の学区とは

千葉県は9つの学区に分かれており、原則として自分が住む学区と隣接する学区の高校に志願することができます。ただし、千葉女子高校、木更津東高校、全日制課程で普通科以外の県立高校、定時制・通信制課程の県立高校については、県内どこからでも受験が可能です。

各学区と対象市町村

第1学区　千葉市

 

第2学区　市川市　船橋市　松戸市　習志野市　八千代市　浦安市

 

第3学区　野田市　柏市　流山市　我孫子市　鎌ケ谷市

 

第4学区　成田市　佐倉市　四街道市　八街市　印西市　白井市　富里市

　　　　  印旛郡内全町(酒々井町　栄町)

 

第5学区　銚子市　旭市　匝瑳市　香取市　香取郡内全町(神崎町　多古町　東庄町)

 

第6学区　東金市　山武市　大網白里市　山武郡内全町(九十九里町　芝山町　横芝光町)

 

第7学区　茂原市　勝浦市　いすみ市

　　　　  長生郡内全町村(一宮町　睦沢町　長生村　白子町　長柄町　長南町)　

　　　　  夷隅郡内全町(大多喜町　御宿町)

 

第8学区　館山市　鴨川市　南房総市　安房郡内全町(鋸南町)

 

第9学区　木更津市　市原市　君津市　富津市　袖ケ浦市

千葉県の公立高校入試では、自らの住む学区と隣接している学区へも志願が可能なため、選択肢を広げることができますが、通学の利便性や部活動の内容なども考慮して志望校を決定することが大切です。

 

千葉県公立高校入試を合格するために必要なこととは

千葉県公立高校入試で合格を勝ち取るためには、早い段階からの計画的な対策と継続的な学習が不可欠です。

 

中学1年生の間から定期テスト対策を行う

千葉県公立高校入試の調査書には、中学1年生からの内申点がすべて反映されます。そのため、中学校入学と同時に定期テスト対策を本格的に開始し、継続的に高い評価を獲得することが重要です。

評価されるのは主要5教科だけでなく、音楽、美術、保健体育、技術・家庭科も同じ配点で内申点に含まれるため、すべての教科で手を抜かずに学習する必要があります。定期テスト前には計画的な学習スケジュールを立て、各教科の特性に応じた対策を行うことが効果的です。

また、授業態度や提出物の評価も内申点に影響するため、日頃から積極的に授業に参加し、宿題や課題を確実に提出することも大切です。部活動や生徒会活動にも積極的に参加し、調査書の加点要素を増やすことで、総合的な評価を高めることができます。

 

積極的に模試を受ける

千葉県公立高校入試では、国語の聞き取り検査が実施されるため、模試を通じて実際の試験形式に慣れることが重要です。模試では本番と同様の問題形式で出題されるため、実戦的な対策を行うことができます。

また、模試を受験することで、現在の学力レベルを客観的に把握し、志望校との差を明確にすることができます。また、問題を解く際の時間配分を意識し、効率的な解答方法を身に付けることで、本番での得点力向上につながります。

特に国語の聞き取り検査対策は、模試以外で練習する機会が限られているため、積極的に模試を活用することが推奨されます。年間を通じて複数回受験し、継続的に学力の伸びを確認することで、効果的な学習計画を立てることができます。

 

興学社学園グループの高校入試対策について

興学社学園グループでは「わかるまで、できるまで、教えます」をモットーに、生徒一人ひとりに向き合い、講師一人ひとりが生徒の成績向上を目指し、熱意をもって生徒を指導しています。千葉県の高校入試制度を熟知した講師陣が、個別の学習状況に応じたきめ細かな指導を提供し、志望校合格に向けた総合的なサポートを行っています。

 

中学1・2年生から高校受験を見据えた指導

興学社学園グループでは、部活動や習い事と両立させながら成績向上を果たせるように、総合的な指導を行っています。千葉県の高校入試では中学1年生の内申から受験に影響があるため、定期テスト対策が特に重要になります。

興学社学園グループでは「テストレ」と呼ばれる定期テスト対策トレーニングを実施し、各中学校の出題傾向に合わせた効果的な対策を提供しています。このテストレでは、各教科の重要ポイントを整理し、効率的な学習方法を指導することで、確実な成績向上を目指します。

また、学習習慣の定着にも力を入れており、家庭学習の方法や計画の立て方についても具体的にアドバイスを行います。生徒の個性や学習スタイルに応じて、最適な学習環境を提供し、無理なく継続できる学習リズムの確立をサポートしています。

興学社学園グループのテストレについてはこちら

中学3年生からは偏差値対策も

中学3年生では受験生としての意識を高めることが大切です。興学社学園グループでは、4月に合格出陣式を開催し、受験生としての意識を高める施策を行っています。この出陣式では、志望校合格への決意を新たにし、1年間の学習計画を明確にします。

定期テストは受験（内申）にも大きく影響するため、引き続き定期テスト対策に力を入れて取り組んでいます。同時に、模試の結果を基にした偏差値対策も本格的に開始し、志望校のレベルに応じた実力養成を図ります。

適切な進路指導と学習アドバイスを行い、生徒一人ひとりの志望校合格を目指します。進路面談では、現在の学力状況と志望校の合格ラインを詳しく分析し、合格に向けた具体的な学習戦略を提案します。また、入試直前期には過去問演習や予想問題への取り組みを通じて、実戦力の向上を図ります。

 

まとめ

千葉県公立高校入試は、学力検査、学校設定検査、調査書の3つの要素で総合的に評価されます。特に中学1年生からの内申点も合否に大きく影響するため、早いうちからの対策が合格への鍵となります。

興学社学園グループは千葉県内に9教室を展開しています。千葉県の入試制度を熟知した講師陣による質の高い指導と、一人ひとりの学習状況に応じたきめ細やかなサポートにより、多くの生徒が志望校合格を実現しています。

高校受験を見据えて、ぜひ興学社学園グループで志望校合格を目指してみませんか？確かな実績と経験に基づく指導で、あなたの夢の実現をお手伝いします。