2025.07.29

東京都の都立高校入試の制度や特徴を解説します!

都立高校入試は、近年大きく変化しています。この記事では、都立高校入試の制度の基本的な仕組みから具体的な対策方法まで、保護者や中学生が知っておくべき情報を詳しく解説します。

都立高校入試には一般入試と推薦入試の2つの入試方法があり、それぞれ異なる特徴と対策が必要です。また、調査書(内申点)や学力検査の重要性、効果的な受験対策についても具体的にご紹介します。

都立高校入試の日程とは

都立高校入試の日程は、推薦入試と一般入試で日程が異なります。

令和8年度の都立高校入試日程は以下の通りです。

一般入試の日程

第一次募集及び分割前期募集

出願受付期間
・志願者情報入力期間:2025年12月19日(金)~2026年2月5日(木)午後5時
・書類提出期間:2026年1月30日(金)~2026年2月5日(木)

実施日:2026年2月21日(土)

合格発表日:2026年3月2日(月)

 

分割後期募集及び全日制第二次募集

出願受付日:2026年3月5日(木)

実施日:2026年3月10日(火)

合格発表日:2026年3月13日(金)

 

推薦入試の日程

出願受付期間
・志願者情報入力期間:2025年12月19日(金)~2026年1月16日(金)午後5時
・書類提出期間:2026年1月9日(金)~16日(金)

実施日:2026年1月26日(月)・27日(火)

合格発表日:2026年2月2日(月)

 

都立高校入試には一般入試と推薦入試がある

都立高校入試には一般入試と推薦入試の2つの入試方法があり、それぞれ異なる特徴と選考方法を持っています。

一般入試について

一般入試は2月下旬に実施される入試で、学力検査の比重が高く、当日の試験結果が重要な役割を果たします。都立高校の一般入試では、第一次募集及び分割前期募集と分割後期募集及び全日制第二次募集が存在し、学校によっては前後期の募集がある場合があります。※2026年度入試より全日制の分割募集は停止

一般入試では、学力検査の結果と調査書(内申点)、さらに一部の学校では面接や実技検査などが総合的に評価されます。多くの受験生が一般入試を通じて都立高校への入学を目指すため、しっかりとした学力検査対策が必要です。

推薦入試について

推薦入試は1月下旬に行われる入試で、推薦人数は募集定員の約20〜40%(科により上限が異なります)となっています。推薦入試には3種類の推薦方法があり、一般推薦、文化・スポーツ等特別推薦、理数等特別推薦に分かれています。

また、推薦入試は平均倍率が高く、一般入試より競争が激しいのが特徴です。そして、推薦入試では内申点がより重視される傾向にあるため、普段の学校生活での成績や活動実績が重要になります。

 

都立高校一般入試の内容とは

都立高校一般入試では、複数の要素が総合的に評価されて合否が決定されます。

学力検査

一般入試の学力検査は5教科(国語、数学、英語、理科、社会)で実施されます。ただし、芸術および体育に関する学科では国語、数学、英語の3教科のみとなります。各教科の試験時間は50分で、各教科100点満点(一部傾斜配点を実施)となっています。

また、一部の高校では自校作成問題を実施しており、2025年度は11校(国際高校は英語のみ自校作成)が対象となっています。自校作成問題は通常の都立高校共通問題よりも難易度が高く、より深い理解と応用力が求められます。

その他の検査

エンカレッジスクールやコース制の高校などでは、学力検査以外にも、学校によって以下の検査が実施される場合があります。

面接
小論文または作文
実技検査

 

調査書(内申点)

都立高校の入試では中学3年生2学期の内申点のみが対象となります。一般入試の場合、主要5教科(国語、数学、英語、理科、社会)の5段階評定と実技4教科の5段階評定を2倍した数を換算内申とし、換算内申を300点満点に計算した数値を内申点として計算されます。

都立高校の中でも芸術・体育系の学科の場合は「国語、数学、英語」の5段階評定とその他6教科の5段階評定を2倍した数が内申点となります。

東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果

都立高校の一般入試では中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果も合否に影響します。ESAT-JはA~Fの6段階で評価され、その評価に応じた得点が加算されます。英語の総合的な能力を測定する重要な要素となっています。

 

都立高校推薦入試の内容とは

都立高校推薦入試では、学力検査は行わず、書類審査と面接等の検査により選考が行われます。

内容は推薦の種類によって異なる

推薦入試の内容は推薦の種類によって異なりますが、いずれも中学校長の推薦が必要となります。また、学力検査は行われないため、調査書の内容と面接等の検査結果が重要な判定材料となります。

一般推薦

一般推薦では以下のうち一つ以上の検査が行われます。

個人面接または集団討論
小論文または作文
実技検査等

一般推薦は最も一般的な推薦方法で、学業成績や学校生活での活動実績、人物評価などが総合的に判断されます。

文化・スポーツ等特別推薦

文化・スポーツ等特別推薦では以下の検査が行われます。

・個人面接または集団面接
・実技検査、作文等

この推薦は、文化活動やスポーツ活動で特に優秀な成績を収めた生徒を対象としており、実技検査において専門的な能力が評価されます。

理数等特別推薦

理数等特別推薦では以下の検査が行われます。

・科学分野等の研究に関するレポートについての口頭試問
・個人面接
・小論文

理数系の分野で特に優れた能力や研究実績を持つ生徒を対象とした推薦で、科学的思考力や研究への取り組み姿勢が重視されます。

 

都立高校入試を合格するために必要なこととは

都立高校入試に合格するためには、計画的な準備と継続的な努力が必要です。

定期テスト対策を行い、成績を向上させる

都立高校入試では内申点が合否に大きく関わります。そのため、普段から定期テスト対策を行い、良い成績を得ることが重要です。内申点は一般、推薦どちらで受験する場合でも重要な要素となるため、日々の学習を怠らず、定期テストに向けてしっかりと準備することが合格への近道です。

積極的に模試を受ける

都立高校入試では基本的に1度しか受験ができないため、模試を受けて受験の雰囲気に慣れると同時に、現在の自分の実力を客観的に把握することが大切です。模試の結果を分析し、苦手分野を特定して重点的に学習することで、効率的な受験対策が可能になります。

 

興学社学園グループの高校入試対策について

興学社学園グループでは「わかるまで、できるまで、教えます」をモットーに生徒一人ひとりに向き合い、講師一人ひとりが生徒の成績向上を目指し、熱意をもって生徒を指導しています。

中学1・2年生から高校受験を見据えた指導

興学社学園グループでは部活動や習い事と両立させながら、成績向上を果たせるように総合的な指導を行っています。都立高校入試では中学3年生の内申が重要になりますが、学力検査対策としても中学1・ 2年生の頃から基礎を固めておく必要があります。

興学社学園グループでは『テストレ』と呼ばれる定期テスト対策トレーニングを行い、成績向上を目指します。早期からの計画的な学習により、受験に必要な基礎学力を確実に身に付けることができます。

中学3年生からは偏差値対策も

中学3年生では受験生としての意識を高めることが大切です。興学社学園グループでは4月に合格出陣式を開催し、受験生としての意識を高めるイベントを行っています。

定期テストは受験(内申)にも大きく影響するため、定期テスト対策に力を入れて取り組んでいます。また、適切な進路指導と学習アドバイスを行い、生徒の志望校合格を目指します。受験生一人ひとりの状況に応じたきめ細かな指導により、効果的な受験対策を実現しています。

 

まとめ

都立高校入試は一般入試と推薦入試の2つの入試方法があり、それぞれ異なる対策が必要です。一般入試では学力検査と内申点が重要な要素となり、推薦入試では内申点と面接等の検査結果が重視されます。合格するためには、定期テスト対策による成績向上と模試による実力把握が欠かせません。

興学社学園グループは八王子を始めとした西東京エリアに個別から集団まで様々な形態で展開しています。「わかるまで、できるまで、教えます」をモットーに、生徒一人ひとりに寄り添った指導を行っています。高校受験を見据えて、ぜひ興学社学園グループで志望校合格を目指してみませんか?

 

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