2025.07.29
神奈川県の公立高校入試の制度や特徴を解説します!

神奈川県の公立高校入試で重要なのは、早くからの内申点対策と2段階選考システムの理解、そして限られた受験機会を最大限に活かすための戦略的な準備です。本記事では、神奈川県公立高校入試の日程・内容・合格のポイントを詳しく解説します。神奈川県の公立高校を受験予定の方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
神奈川県公立高校入試の日程とは
神奈川県公立高校入試は、毎年2月から3月にかけて実施されます。2026年度(2026年4月入学者)の入試日程は以下の通りです。
出願期間:2026年1月23日(金)〜1月29日(木)
志願変更期間:2026年2月4日(水)〜2月6日(金)
学力検査:2026年2月17日(火)
特色検査:2026年2月17日(火)18日(水) 19日(木)
追検査:2026年2月24日(火)
合格発表:2026年2月27日(金)
神奈川県公立高校入試の内容とは
神奈川県の公立高校入試は、2024年度より大きな制度変更が行われました。従来一律で実施されていた面接選考が廃止され、必要に応じて特色検査として実施されるように変わりました。また、神奈川県では推薦入試が存在せず、受験の機会は一度のみとなっているため、確実な準備が必要です。
入試内容は学力検査、調査書(内申点)、特色検査の3つの要素から構成されています。
学力検査
学力検査は主要5教科(英語・国語・数学・理科・社会)で実施されます。各教科の試験時間は50分(英語はリスニング10分を含む)となっており、全ての教科でマークシート方式が採用されています。
また、問題の難易度は標準的なレベルですが、各教科とも基礎から応用まで幅広い分野から出題されます。マークシート方式のため、記述問題はありませんが、正確な知識と読解力が求められます。普段から教科書の内容をしっかりと理解し、基礎的な計算力や語彙力を身に付けることが重要です。
調査書(内申点)
調査書は中学2年生と3年生の9教科全ての内申点が対象となります。
内申点の計算方法は、中学2年生の9教科の評定合計(45点満点)と、中学3年生の9教科の評定合計(45点満点)の2倍を合計した135点満点で評価されます。つまり、中学3年生の成績がより重視される仕組みになっています。
合否判定における内申点の重要性は非常に高く、学力検査の得点と同等の比重で評価されます。そのため、普段の定期テスト対策や授業態度、提出物の管理が合格への鍵となります。特に実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)も入試に影響するため、主要5教科だけでなく全教科にバランスよく取り組むことが大切です。
特色検査
特色検査は一部の高校で実施される検査で、各高校の特色や求める生徒像に応じて内容が決定されます。内容としては自己表現、実技、面接の3つに分けられます。
自己表現検査の問題は共通問題1・2と共通選択問題3〜6から各高校が選択して実施します。検査内容は読解力や各教科の深い思考力が試される問題が中心となります。単純な暗記では対応できない、複合的な知識と思考力を要する問題が出題されるため、普段から様々な分野に興味を持ち、幅広い知識を身に付けることが重要です。
実技検査は音楽や美術、スポーツなどの特色のある学科で行われます。内容としてはデッサンや楽器演奏、スポーツなどの実技を行います。
面接は個人面接となり、10分から20分程度で行われます。また、面接については事前に書いた面接シートと調査書に記載された内容を参考にして行われます。
神奈川県公立高校入試の2段階選考について
神奈川県公立高校入試では、一度の試験結果を基に2段階での選考が行われています。この制度は受験生の多面的な評価を可能にしています。第1次選考と第2次選考では評価の観点が異なるため、どちらの選考でも合格の可能性があるよう、バランスの取れた準備が必要です。
第1次選考
第1次選考では募集定員の90%の合格者が決定されます。評価要素は「内申点(調査書)」「学力検査の得点」「特色検査の得点(実施校のみ)」の3つで、内申点と学力検査の得点がバランスよく評価される仕組みになっています。
具体的な配点比率は各高校によって異なりますが、一般的には内申点と学力検査が同程度の比重で評価されます。これは、普段の学校生活での努力と入試当日の実力の両方が重視されることを意味します。
第1次選考で合格するためには、中学2年生の段階から継続的に内申点を向上させる努力と、5教科の学力をバランスよく伸ばすことが重要です。特に定期テスト対策を怠らず、授業への取り組み姿勢や提出物の質にも気を配る必要があります。
第2次選考
第2次選考では残りの募集定員10%の合格者が決定されます。評価要素は「学力検査の得点」「調査書内の『主体的に学習に取り組む態度』の評価」「特色検査の得点(実施校のみ)」の3つで、第1次選考と比較して学力検査の比重が大きくなります。
「主体的に学習に取り組む態度」は、各教科の学習への積極性や探究心、課題への取り組み方などが評価されます。これは単なる成績だけでなく、学習に対する姿勢や意欲も重視されることを示しています。
第2次選考は、第1次選考で不合格となった受験生の中から選ばれるため、当日の学力検査で高得点を取ることが特に重要になります。内申点が第1次選考のボーダーラインに届かなかった場合でも、学力検査で巻き返しの可能性があることを理解し、最後まで諦めずに準備を続けることが大切です。
神奈川県公立高校入試の学区とは
神奈川県の公立高校入試における学区制度は、近年大きく変化しました。かつては神奈川県内が18学区に分けられており、居住地によって受験できる高校が制限されていました。
しかし現在は、県立高校に関しては学区が撤廃され、神奈川県内のどこからでも受験が可能になっています。これにより、受験生は自分の学力レベルや将来の目標に応じて、より自由に志望校を選択できるようになりました。
ただし注意が必要なのは、市立高校には依然として学区制度が残っていることです。横浜市立高校は横浜市内在住者、川崎市立高校は川崎市内在住者が対象となるなど、居住地による制限があります。志望校選択の際は、県立か市立かをしっかりと確認し、受験資格を事前に把握しておくことが重要です。
学区撤廃により選択肢が広がった分、競争も激化している面があります。人気校には県内全域から受験生が集まるため、従来以上に高い学力が求められる傾向にあります。
神奈川県公立高校入試を合格するために必要なこととは
神奈川県公立高校入試の合格には、制度の特徴を理解した上での戦略的な準備が不可欠です。特に重要なのは、中学2年生からの継続的な成績向上と、限られた受験機会を最大限に活かすための計画的な学習です。
定期テスト対策を行い、成績を向上させる
神奈川県公立高校入試では中学2年生と3年生の内申点が合否に大きく関わるため、普段から定期テスト対策を徹底し、良い成績を維持することが極めて重要です。
定期テスト対策では、まず各教科の出題範囲を正確に把握し、教科書や問題集を使って基礎知識を確実に身に付けることから始めましょう。特に主要5教科については、単元ごとの理解を深め、応用問題にも対応できる力を養う必要があります。
実技4教科も入試に影響するため、音楽・美術・保健体育・技術家庭科の定期テストにも手を抜かず、バランスよく取り組むことが大切です。提出物や授業態度も評価に含まれるため、日頃の学習姿勢も重要な要素となります。
定期テスト前には計画的な学習スケジュールを立て、各教科に適切な時間を配分して準備を進めましょう。過去のテスト問題を参考に出題傾向を分析し、苦手分野を重点的に復習することも効果的です。
積極的に模試を受ける
神奈川県公立高校入試では受験機会が1度しかないため、模試を積極的に受けて受験の雰囲気に慣れると同時に、現在の自分の実力を正確に把握することが重要です。
模試では、実際の入試と同様の時間配分で問題を解く練習ができます。特にマークシート方式に慣れることは重要で、正確にマークする技術や時間管理のスキルを向上させることができます。
模試の結果分析も合格への重要なステップです。各教科の得点だけでなく、分野別の正答率や偏差値の推移を詳しく検討し、苦手分野の特定と対策方法の検討を行いましょう。志望校の合格可能性判定も参考にしながら、必要に応じて学習計画の見直しを行うことが大切です。
年間を通じて定期的に模試を受けることで、学力の伸びを客観的に測定でき、入試当日に向けた準備の進捗状況を把握することができます。
興学社学園グループの高校入試対策について
興学社学園グループでは「わかるまで、できるまで、教えます」をモットーに、生徒一人ひとりに向き合い、講師一人ひとりが生徒の成績向上を目指し、熱意をもって指導しています。神奈川県の公立高校入試制度を熟知した経験豊富な講師陣が、生徒の志望校合格に向けて全力でサポートします。
中学1・2年生から高校受験を見据えた指導
興学社学園グループでは、部活動や習い事と両立させながら成績向上を果たせるよう、総合的な指導を行っています。中学生活を充実させながらも、将来の高校受験に向けた基礎力をしっかりと身に付けられるカリキュラムを提供しています。
神奈川県の高校入試では中学2年生の内申点から受験に影響があるため、定期テスト対策が特に重要になります。興学社学園グループでは「テストレ」と呼ばれる定期テスト対策トレーニングを実施し、各中学校の出題傾向に合わせたきめ細かい指導を行っています。
中学3年生からは偏差値対策も
中学3年生では受験生としての意識を高めることが特に大切になります。興学社学園グループでは毎年4月に「合格出陣式」を開催し、受験生としての自覚と目標意識を高める施策を行っています。この式典を通じて、生徒たちは仲間と共に志望校合格という目標に向かって努力する決意を新たにします。
3年生の定期テストは受験(内申点)にも大きく影響するため、定期テスト対策にも力を入れて取り組んでいます。各中学校の過去問分析や予想問題の作成により、高得点獲得のための実践的な指導を行います。
さらに、適切な進路指導と学習アドバイスを通じて、生徒一人ひとりの学力レベルと志望校とのマッチングを図ります。模試結果の詳細な分析や個別面談を通じて、現実的かつ挑戦的な目標設定をサポートし、生徒の志望校合格を目指します。
受験直前期には過去問演習や予想問題での実戦練習を重ね、入試当日に実力を発揮できるよう、メンタル面でのサポートも含めた総合的な指導を提供しています。
まとめ
神奈川県公立高校入試は、2段階選考システムや内申点の重要性など、独特な制度を持っています。合格のためには中学2年生からの継続的な内申点対策と、学力検査に向けた計画的な準備が不可欠です。また、受験機会が1度しかないため、模試を活用した実力把握と戦略的な志望校選択が重要になります。
興学社学園グループは神奈川県内(相模原エリア)に展開しており、地域の入試制度を熟知した講師陣が生徒一人ひとりをサポートします。高校受験を見据えて、ぜひ興学社学園グループで志望校合格を目指してみませんか?経験豊富な講師陣と充実したサポート体制で、お子様の夢の実現を全力で応援いたします。
神奈川県内(相模原エリア)に展開する興学社学園グループの校舎一覧はこちら