2023.06.12
塾の「無料体験授業」って何するの?参加するメリットや目的、当日の流れを知ろう

「塾の先生の雰囲気が知りたい」「入った塾が子供に合わなかったらどうしよう」など、塾に対する不安があるためなかなか踏み出せない、という生徒や親御さんも多いですよね。
入塾前に塾や授業の雰囲気を見るために設けられているのが「学習塾の無料体験」です。この記事では、塾選びに活用してほしい、学習塾の体験に参加するメリットや当日の流れをご紹介します。
ぜひ自分に合う塾探しに役立ててください。
Contents
塾の「無料体験授業」の目的
学習塾が行っている「無料体験授業」とは、入塾を希望している生徒が実際に塾の授業を体験できるサービスです。公式サイトやパンフレットだけでは分からない、塾の環境や他の生徒、講師の雰囲気を見て、聞いて体感できます。
ほとんどの塾が無料で開催していますが、有料のところもあります。体験できる回数も塾によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
体験授業に参加するおもな目的をまとめました。
・塾の雰囲気を体感する
・他の生徒の様子を見る
・実際に指導してもらう講師を確認する
塾の授業内容や指導方法、進め方は塾によって異なります。「学校の成績を上げたい」「志望校に合格したい」など塾に入る目標や目的を達成するには、自分に合った指導を受けられる塾を選んで入らなければいけません。体験を受けることで、授業の雰囲気が自分と合っているかを確認することができます。
体験では、授業を受けている他の生徒の様子も見ることができます。授業中おしゃべりが多く集中していないなど、まじめに授業を受けていない生徒が見受けられる場合は塾に入っても効果が得られないこともあります。真剣に授業に向き合う生徒がどれくらいいるかもチェックしたいポイントですよね。
また、授業の内容やカリキュラム、雰囲気が自分と合っていても、講師と相性が悪いと継続して塾に通いづらくなります。体験に参加すれば、講師の人柄や指導方法、パーソナリティなども見て感じることができるでしょう。
体験授業に参加するメリット
塾の体験に参加するメリットは、入塾後のミスマッチを防げることです。
カリキュラムや指導方法、強みなど塾の情報はある程度事前に入手できます。ただし授業のスピード感や講師の雰囲気などのこまかい部分は、実際に塾の授業を受けてみないと分かりません。公式サイトやパンフレットでの情報のみを見て「良い」と思って入塾した学習塾が、自分と合わないこともあるのです。
入塾前に塾の授業を受けることで、自分に合っている塾かどうかが分かり、入塾の判断や他の塾との比較に役立ちます。
無料体験は実際何をするの?
はじめて体験授業を受けるとき「どんなことをするの?」と不安に思うことも多いですよね。塾の体験の一般的な流れを順に解説します。
①面談・カウンセリング
無料体験に参加する前、悩み事や相談を聞く機会として面談やカウンセリングを行う学習塾も多いです。面談の内容は塾によって異なりますが、一般的にお子様・保護者・塾講師で三者面談を行い、次のような内容をヒアリングします。
・苦手科目
・学習での悩み事
・塾への要望
塾によっては面談前後に入塾テストや学力テストなどを実施する場合もあります。テストは生徒の学力レベルの確認や入塾後のクラス分けで使われることが多いです。
②授業を受ける
塾の授業を実際に受けます。集団型の塾なら他の生徒と一緒に、個別指導塾なら講師とマンツーマン(または少人数制)と、塾がふだん行っている指導のスタイルで授業を受けられます。
③フィードバック面談
体験授業の受講後、または別日にフィードバック面談を受けます。フィードバック面談では担当の講師から授業の印象や感想を聞かれるほか、体験授業では分からなかったことを質問できます。入塾前に疑問点や不安点がある場合は、ここで聞けるように質問をまとめたり、決めておくと良いでしょう。
希望に応じて学習プランの提案を行う塾もあります。
体験時にチェックしたいポイント
無料体験は時間が限られています。体験の時間を有意義なものにするためにも、あらかじめ、得られる情報は得ておくのがおすすめです。
■体験しなくても得られる情報
・指導方針
・カリキュラム
・合格実績
・大まかな授業料 など
■体験・面談でしか得られない情報
・教室の雰囲気
・講師の印象
・他の生徒の様子
・授業の進め方、スピード感
・設備 など
教室の雰囲気
塾や授業の雰囲気は、塾それぞれで異なります。ウェブサイトやパンフレットの情報のみでは不十分のため、体験授業で教室の雰囲気をしっかり見学するようにしましょう。
もしも子供が「理由は分からないけれども気に入らない」「自分には合わないかもしれない」といった場合、保護者の方は無理やり入塾させるのはやめましょう。子供が不安を感じる塾に通っていると、勉強に対するモチベーション低下の原因にもなります。
講師の印象
講師の雰囲気や人柄も塾によって異なります。丁寧に指導してくれる、など指導の分かりやすさだけでなく、子供が質問しやすいか、居心地良く学習できるかなど講師との距離感もチェックしておきましょう。講師と子供の相性は、塾の効果を左右する大きな要素とも言えます。
他の生徒の様子
集団指導塾では、他の生徒と一緒に授業を受けることになります。クラス全体の雰囲気が塾での学習環境にそのまま直結することも多いです。体験授業では、「クラスの生徒になじめそうか」「落ち着いて勉強できそうか」などもチェックしましょう。
授業の進め方
授業の進め方も実際に授業を受けないと分からないポイントです。講師の板書や説明のスピードも意識して確認しましょう。
集団型の学習塾の場合、カリキュラムに沿って授業が進められます。授業は無理なくついていけるスピードかも確認しておきましょう。
設備、学習環境
塾の設備や学習環境は、塾で快適に勉強できるかを左右します。設備や環境もチェックしておきましょう。
・教室の広さ
・トイレや水回りの清潔さと数
・自習ブース(自習室)の有無
・防犯対策
・感染症予防対策
体験授業に関する「よくある質問」
塾の体験授業についてよくある質問をまとめました。
Q、体験授業は何件くらい参加する?
塾の体験授業に行くのは、1~3件までに抑えるのがおすすめです。1件目で子供に合う塾と出会えれば、子供のモチベーションを維持したまま塾での学習をはじめられます。
体験授業に行き過ぎると、子供自身も授業へ参加することが面倒になり、塾へ通うモチベーションそのものが下がってしまう可能性もあります。また、多数の体験授業を受ける=面談やアンケート、案内などへの対応、準備も複数回行わなければいけないため、保護者側の労力の負担も大きくなってしまいます。
Q、緊張する場合はどうすればいい?
「塾の体験授業を受けに行くのに緊張してしまう」「体験授業で先生に当てられたらどうしよう」「人と話すのが苦手で初対面の講師の先生と話すのが怖い」など、体験授業に対して怖さや緊張、不安を感じる生徒さんも少なくありません。
塾の体験授業はあくまで「塾が提供している授業が自分に合っているか」を確認する機会です。「気軽に受けて大丈夫」とは思っていても、緊張してしまう人も多いですよね。
体験授業に緊張してしまい、腹痛などを起こしてしまうデリケートなお子さんをお持ちの親御さんの場合は「当日どうしてもいけなかったら欠席して大丈夫」「自分に合わなかったら他の塾にすればいい」と声をかけて、安心させてあげるのも良いでしょう。
Q、体験授業当日は親も参加する?
小学生のお子さんの場合、体験授業当日は保護者も同伴して塾を評価する必要があります。中学生や高校生の子供であれば、親子面接などがなければ特に同伴は不要です。
中高生のお子さんはある程度の判断能力が身に付いているため、塾の評価や自分に合っているかの判断を子供に任せても問題ないでしょう。
Q、体験に参加しても入塾をお断りしても良いの?
体験授業を受けたからと言って、必ずしも入塾する生徒ばかりではありません。体験授業は塾の雰囲気を感じつつ、自分に合うかどうかを見極める場でもあります。不安がある場合は講師に相談し、それでも子供が納得しない場合は、丁重にお断りの連絡を入れましょう。
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体験授業の目的や受けるメリット、当日チェックするポイントをまとめました。
教室や授業の雰囲気、進度、他の生徒の様子や設備などは、実際に授業を受けないと実状を把握しきれません。公式サイトやパンフレットなどで見て「良さそう」と思った塾が、いざ入塾すると合わないこともあります。自分にぴったりの塾を選ぶために、ぜひ体験授業を積極的に受けてみましょう。